2013年3月2日土曜日

「消化器疾患研究会」 自己免疫性膵炎

 先日第12回東京消化器疾患研究会が開催されました。

毎回テーマを決めて、当院での経験を報告し、それに関連した学外の先生に口演をしていただいています。このように当センターでは内科・外科ともに、常に最新の情報を仕入れ、吟味し、日常の診療に役立てています。
 今回のテーマは「自己免疫性膵炎」についてでした。

「自己免疫性膵炎」は発症機序に何らかの自己免疫機序が示唆されるとして、1995年に当院消化器病センターより世界に報告された新しい疾患概念であります。

その診断は治療法が大きく異なるため膵癌との鑑別が非常に重要となります。



まずは消化器内科のT先生より2例の症例報告がありました。
自己免疫性膵炎に合併した膵癌症例のお話です。
外科に関しては、それらの症例を手術しておりますので、やはりその診断が重要になってくるのです
今回、口演してくださった先生は、自己免疫性膵炎では世界的に有名な、都立駒込病院の神澤輝実先生です。自己免疫性膵炎の概念からその発見契機となったお話やIgG4についての最新の情報をいただきました。内容として非常に勉強になりました。内科、外科の教授を始め、多くの医局員(内科外科関係なく)参加しており、満員御礼状態でした。

お忙しい中開催してくださった先生方、ありがとうございました。

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