2016年10月23日~10月26日に京都国際会議場にて第40回国際外科学会が開催されました。2年に1回の国際大会であります。とても歴史ある学会です。内視鏡外科、ロボット手術のセッションはもとより、中性子をもちいたBoron Neutron Capture Therapy (BNCT)、再生医療など外科域を超えた先端医療の特別講演もあり、興味深く拝聴させていただきました。また、アジア、ヨーロッパの医療事情、未来の医療を論じたセッションもあり、大変充実した学会でした。ロボット手術のデモもありda Vinci操作も皆でかわるがわる体験してまいりました。
<心>がテーマであった本学会の2日目、高崎健名誉教授が司会を務めたKokoro Symposiumでは、山本雅一教授が<Statement of “Kokoro” (Thoughtful minded surgery for patient)>の発表をされました。急激な進化を遂げる現代そして未来の医療現場において、患者の心を最優先した心のこもった外科医療を実践する、という内容でした。その後、天皇皇后陛下御臨席のもと厳かに開会式がおこなわれました。
本学会は、秋の京都開催、天皇皇后陛下御臨席ということもあり、記憶に残る学会でありました。紅く染まりかけた街路樹や巨木、歴史ある建築物を目前にし、人類の進化と生命の尊さを再認識しました。